プレスリリース 2019年

Lippo Karawaciとソフトバンク、AIやIoTを
活用した先進的なソリューションの分野で提携

  • 両社の戦略的提携が先進的なソリューションを創造し、Lippo Village Digitalization Projectの発展を推進
  • Lippo Villageにスマート居住地区管理システムとスマート交通管理システムを導入し、テクノロジーで快適な町と生活を実現

2019年11月28日
PT Lippo Karawaci Tbk
ソフトバンク株式会社

インドネシア共和国のPT Lippo Karawaci Tbk(以下「Lippo Karawaci(リッポー・カラワチ)」)とソフトバンク株式会社(以下「ソフトバンク」)は、2019年11月28日に戦略的提携に合意し、インドネシアの不動産や交通エコシステムにおけるAI(人工知能)やIoTを活用したソリューションの普及と発展に向けて、共同で取り組むことになりましたのでお知らせします。「Lippo Village※1を東南アジアにおけるテクノロジー活用・研究の中心的な拠点に」という目標を掲げ、まずインドネシア共和国のカラワチ地区にあるLippo Villageでこの取り組みを開始し、Lippo Village Digitalization Project※2の発展を推進します。

Lippo KarawaciのCEOであるJohn Riadyと、ソフトバンクの技術戦略統括 グローバル事業戦略本部 本部長である北原 秀文が11月28日にジャカルタで協定書に調印し、John Riadyは次のように述べました。
「インドネシア最大の不動産およびヘルスケアの総合企業である当社の顧客に向けて、AIやIoTを活用した革新的なソリューションをソフトバンクと協力して導入できることをうれしく思います。Lippo Villageにスマート居住地区管理ソリューションとスマート交通管理ソリューションを導入し、IoTを活用していくことを目指します」

また、北原 秀文は次のように述べました。
「Lippo Villageのより快適な町づくりに向けて、IoTやAIを活用した取り組みをLippo Karawaciとスタートできたことを非常にうれしく思います。今後、ソフトバンクが持つテクノロジー活用の知見を生かして、ショッピングモールなどの商業施設や病院の他、Lippo Village全域に最先端テクノロジーを導入することで、Lippo Villageを東南アジアにおけるスマートシティのモデルケースとして発展させていくことを目指します」

スマート居住地区管理ソリューションには、車に乗っているLippo Villageの居住者の顔認識が可能な先進的なカメラが活用されている他、Lippo Villageの居住者の車のナンバープレートを読み取り、来訪者のナンバープレートと識別する機能があります。また、スマート交通管理ソリューションは、あるエリアに入った車両数を数えると同時に、オートバイや乗用車、バス、トラックなどの車種をスマートCCTV※3モードで識別することができます。これにより交通管理の質が向上し、交通量が増える時間帯において交通の流れをよりスムーズにすることができます。

さらに、Lippo Karawaciとソフトバンクは、AIやビッグデータを活用して顧客体験を大幅に向上させる新しい分析プラットフォームを、Lippo Villageのショッピングモールで活用する予定です。これによりショッピングモールを運営するインドネシア最大の事業者であるLippo Karawaciは、ソフトバンクのIoT技術を活用した革新的なアプリケーションを利用できるようになり、Lippo Karawaciが持つ51のショッピングモールで、来店者の行動データと割引サービスの特典が連動する最先端の顧客体験を提供することが可能になります。また、この技術により、ショッピングモールと各店舗が、来店者のニーズに合わせて他ではできない買い物体験を提供できるようになります。なお、Lippo Karawaciとソフトバンクは今後、Lippo Karawaciが運営する病院であるSiloam Hospitalにスマートヘルスケアのテクノロジーを導入する予定です。

[注]
  1. ※1
    Lippo Karawaciが開発・運営する町。
  2. ※2
    さまざまなテクノロジーを活用してLippo Villageのより快適な町づくりを目指すプロジェクト。
  3. ※3
    Closed Circuit Televisionの略で、建物や施設内の有線の映像システム。

PT Lippo Karawaci Tbkについて

インドネシア証券取引所に上場するLippo Karawaciは、2019年6月30日時点で総資産が37億米ドルに及ぶインドネシアの大手不動産の総合企業で、都市部における住宅地区の開発やショッピングモール事業、ヘルスケア事業を事業の主軸としています。また、土地の総合開発や接客業、町の開発・管理の他、資産運用サービスにも積極的に取り組んでいます。

Lippo Karawaciは、現在36都市に事業所があり、開発前の土地を1,467ヘクタール保有しています。また、Lippo Karawaciの上場子会社で、81%の株式を保有するPT Lippo Cikarang Tbkと62.7%の株式を保有するPT Gowa Makassar Tourism Development Tbkを通して、ブカシのLippo CikarangとマカッサルのTanjung Bungaで都市開発を行っています。さらに、27都市に37の病院を抱えるインドネシアの大手医療機関であるPT Siloam International Hospitals Tbkの51.05%の株式を保有しています。

Lippo Karawaciは、シンガポールで上場し、2019年6月30日時点でそれぞれ10億米ドル、15億米ドルの資産を運用している不動産投資信託業者であるFirst Real Estate Investment TrustとLippo Malls Indonesia Retail Trustの株式も保有しています。

  • SoftBankおよびソフトバンクの名称、ロゴは、日本国およびその他の国におけるソフトバンクグループ株式会社の登録商標または商標です。
  • その他、このプレスリリースに記載されている会社名および製品・サービス名は、各社の登録商標または商標です。