業績予想
連結業績予想
2024年3月期の売上高については、コンシューマ事業が通信料の値下げの影響を受ける一方で、エンタープライズ事業、メディア・EC事業、ファイナンス事業の成長により、引き続き増収を見込んでいます。営業利益および親会社の所有者に帰属する純利益について、2023年3月期に計上したPayPay株式会社の子会社化に伴う段階取得に係る差益の剥落により、減益を見込んでいます。一方、エンタープライズ事業、ディストリビューション事業、メディア・EC事業のセグメント利益における前期比10%以上の成長により、PayPay株式会社の子会社化に伴う段階取得に係る差益を除いた営業利益ベースでは増益を見込んでいます。
なお、2024年2月に、売上高を6兆円から6兆600億円へ、営業利益を7,800億円から8,400億円へ、親会社の所有者に帰属する純利益を4,200億円から4,620億円へと、通期予想を上方修正しました。
(億円)
2023年3月期 実績 |
2024年3月期 予想※3 |
増減 | 増減率 | |
---|---|---|---|---|
売上高 | 59,120 | 60,600 | +1,480 | +2.5% |
調整後EBITDA※1 | 15,664 | 16,100 | +436 | +2.8% |
営業利益 | 10,602 | 8,400 | -2,202 | -20.8% |
純利益※2 | 5,314 | 4,620 | -694 | -13.1% |
セグメント別 営業利益予想
コンシューマ事業では、通信料の値下げの影響を見込む一方で、主としてスマートフォン契約数の増加や減価償却費の減少などにより増益を見込んでいます。エンタープライズ事業では、お客さまのデジタル化推進に伴いモバイルおよびクラウドなどのソリューションサービスに係る利益の増加を見込んでいます。ディストリビューション事業では、サブスクリプションサービスの拡大による増益を見込んでいます。メディア・EC事業では、コスト最適化と選択と集中の推進による増益を見込んでいます。ファイナンス事業では、PayPay株式会社の子会社化が2022年10月1日付のため、2023年3月期に第2四半期連結累計期間のPayPay株式会社の損失が含まれていない影響があるものの、販売促進費の効率化などにより、増益を見込んでいます。
(億円)
2023年3月期 実績 |
2024年3月期 予想※3 |
増減 | 増減率 | |
---|---|---|---|---|
コンシューマ事業 | 4,624 | 4,900 | +276 | +6.0% |
エンタープライズ事業 | 1,351 | 1,525 | +174 | +12.9% |
ディストリビューション事業 | 243 | 267 | +24 | +10.0% |
メディア・EC事業 | 1,597 | 1,950 | +353 | +22.1% |
ファイナンス事業 | -124 | -100 | +24 | - |
その他※4 | -39 | -142 | -103 | - |
小計 | 7,653 | 8,400 | +747 | +9.8% |
PayPay(株)子会社化に伴う段階取得に係る 差益 |
2,948 | - | -2,948 | - |
合計 | 10,602 | 8,400 | -2,202 | -20.8% |
- [注]
-
- ※1調整後EBITDA=営業利益+減価償却費及び償却費(固定資産除却損含む)+株式報酬費用±その他の調整項目
- ※2純利益:親会社の所有者に帰属する純利益(ソフトバンクの株主に帰属する純利益)
- ※32024年2月に業績予想の修正を公表
- ※4「その他」には、「コンシューマ」、「エンタープライズ」、「ディストリビューション」、「メディア・EC」および「ファイナンス」の報告セグメントに含まれない情報や、セグメント間取引の消去、各報告セグメントに配分していない費用を集約した「調整額」が含まれています。また、「PayPay(株)子会社化に伴う段階取得に係る差益」は除いた数字です。
- ※2024年3月期より、セグメントの名称を一部見直し、「コンシューマ」、「法人」、「流通」、「ヤフー・LINE」、「金融」から「コンシューマ」、「エンタープライズ」、「ディストリビューション」、「メディア・EC」、「ファイナンス」へ変更しています。なお、この変更はセグメント名称のみを変更するものであり、セグメントの区分、範囲、測定方法への変更はありません。
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