2022年3月期 第3四半期
決算説明会 要旨

日時 2022年2月3日(木) 午後4時~5時15分
登壇者 ソフトバンク株式会社 代表取締役 社長執行役員 兼 CEO 宮川 潤一
ソフトバンク株式会社 取締役 専務執行役員 兼 CFO 藤原 和彦

要旨

決算説明会では、「2022年3月期 第3四半期 連結業績」について、社長の宮川より説明しました。

2022年3月期 第3四半期
連結業績

全社業績

  • 2022年3月期 第3四半期累計売上高は4兆1,738億円、前年同期比10%増。
  • 営業利益は8,212億円、前年同期比2%減。法人事業とヤフー・LINE事業が順調に増益も、通信料値下げ影響によりコンシューマ事業が同10%の減益。
  • 親会社の所有者に帰属する純利益は4,208億円、前年同期比3%減。同減益額129億円のうち41億円は、当社子会社であるZホールディングス(株)が、同社が保有する(株)出前館の株価推移に鑑み、当四半期において減損損失を計上した影響。
  • 通期業績予想に対する第3四半期累計の進捗率は、売上高76%、営業利益84%、親会社の所有者に帰属する純利益84%と順調。期初の計画通り、年間で過去最高益を見込む。

セグメント別業績

① コンシューマ事業

  • 前年同期比3%増収、同10%減益。
  • 携帯端末の販売回復により売上増も、通信料値下げなどが利益に影響。
  • スマートフォン累計契約数は前年同期末比6%増。四半期純増数が順調に回復。
  • モバイルビジネスとグループサービスのシナジーが順調に進捗。PayPay(株)やZホールディングス(株)、LINE(株)のサービス拡大に貢献した一方、グループサービスの利用促進は当社モバイルユーザーの解約率低減にも寄与。

② 法人事業

  • 前年同期比4%増収、同13%増益。
  • ソリューション等が同12%増収と引き続き順調。
  • ソリューション等売上のうち7割超を占める“継続収入”は前年同期比22%増。特にデジタルマーケティング領域とセキュリティ領域が好調。

③ ヤフー・LINE事業

  • 前年同期比33%増収、同24%増益。
  • 2021年3月のZホールディングス(株)とLINE(株)の経営統合による売上高増に加え、メディア領域が好調。
  • 物販eコマース取扱高は前年同期比12%増。

④ PayPay

  • 累計登録ユーザー数は4,500万人超。第3四半期累計の決済回数は26.3億回。
  • 第3四半期累計の決済取扱高(GMV)は3.9兆円、前年同期比73%増。
  • 2021年10月より中小店舗の決済手数料を有料化。その後も順調に拡大し、当第3四半期の決済取扱高(GMV)は四半期として過去最高を更新。
  • 決済手数料の有料化により売上高が大きく伸長。第3四半期のPayPay(株)単体の売上高は207億円、前年同期比で2.7倍、前四半期(2021年7-9月期)対比でも1.6倍と急拡大。
  • 2022年2月より当月利用した金額を翌月まとめて支払える「PayPayあと払い」の提供を開始。決済回数の増加や一人当たり決済金額の上昇を通じ、「PayPay」のさらなる利用拡大を図る。

⑤ ESG

  • 2022年1月に、当社単体として初となるESG債を発行。300億円を調達し、持続可能な社会の実現に貢献する成層圏通信プラットフォームHAPSの研究開発・運営に資金を充当予定。
  • ESGの取り組みについて、外部から高い評価を獲得。2021年11月には日経「SDGs経営」調査において「日経SDGs経営大賞」社会価値賞を受賞。またMSCI やDow Jones、FTSEなど世界的なESG投資インデックスに多数選出。