

TOPICS
今日の挑戦が、
未来の常識になる。
ソフトバンクは最新技術を用いて
世界中の人々やあらゆるモノが
つながる社会を
実現するため
新たなインフラを構築します。
HAPSが導く情報革命
つながる安心を提供するため
新しい未来を切り開いていきます。




HAPSコンセプトムービー
ソフトバンクのHAPS
高度20kmの成層圏に位置する通信プラットフォームである「HAPS(High Altitude Platform Station)」。
「空飛ぶ基地局」であるHAPSは、一年を通して比較的風が穏やかな成層圏に滞空する機体から通信サービスを提供します。私たちが普段使うスマートフォンなどのモバイル端末で直接通信でき、衛星に比べて地上との距離が近いため低遅延な通信が可能です。
ソフトバンクは2017年4月からHAPS事業の実現に向けた機体開発の検討を開始し、同年12月にはHAPS事業の企画を目的としたHAPSモバイル株式会社※を設立。機体の開発開始から約3年、2020年9月に初めて成層圏での飛行と成層圏対応の通信機器(ペイロード)によるLTEの通信試験に成功しました。
2023年9月には、自社で開発した5G(第5世代移動通信システム)対応のペイロードを搭載した無人航空機を活用して、成層圏からの5Gの通信試験に世界で初めて成功しました。
今後、HAPSの構築とグローバルでの事業展開を目指していきます。


広範囲のカバレッジ
ソフトバンクのHAPSは機体が巨大であるため、大容量のペイロードが搭載可能。1機で直径最大200kmの通信エリアをカバーでき、地上の基地局ではカバーが難しい上空や離島、山岳地帯、発展途上国など、通信ネットワークが整っていない場所や地域にも安定したインターネット接続環境を構築できます。
また、地上と同じ周波数帯の電波を用いるため、既存のスマートフォンやIoT機器を使用することができます。


想定されるユースケース


地上の基地局と同じ周波数帯の電波を利用するため、お使いのスマートフォンをそのまま利用することができます。登山や郊外でのレジャーなどで、特別な機器を使うことなく地図を見たり写真などを共有したりすることができるようになります。


あらゆるモノがインターネットにつながることで新たな価値を創造するという、今までとは全く違う世界がやってきています。IoT向けの通信規格をHAPSでサポートすることで、さまざまなIoTサービスに広範囲で対応します。


空撮だけでなく、運輸サービスや建設現場における設備点検・測量など、ドローンを活用したさまざまなサービスが誕生しています。上空で安定した通信の提供を可能にすることで、ドローンビジネスをサポートします。


災害時における通信インフラは人々の命綱となります。大規模な地震や台風、津波などによって地上の基地局の通信サービスが中断した場合でも、途絶えることなく広範囲かつ安定した通信手段を提供し続けます。
(写真提供:宮古市・いわて災害つなみアーカイブ)
HAPSのテクノロジー
機体の仕様
HAPSには、空気より軽く、浮力を利用して飛行を維持する「LTA(Lighter Than Air)型」と、飛行機などのように揚力を持って滞空する「HTA(Heavier Than Air)型」の2種類があります。
LTA型のHAPS機体「Sceye」
米Sceye社とパートナーシップを結び、日本でのHAPSサービスを実現します。「Sceye(スカイ)」は空気より軽いヘリウムの浮力で上昇し、長時間滞空することが可能です。また、搭載可能なペイロードも多種多様なため、今後さまざまな状況での活用が期待できます。
災害時のサービスエリア復旧と安定した通信サービスを提供するための対策として、2026年から日本でプレ商用サービスを開始予定です。

- 機体名
- Sceye
- 全長
- 65 m
- 滞空期間
- 数カ月


Sceye機体紹介
HTA型の固定翼HAPS機体「Sunglider」
「Sunglider(サングライダー)」はソーラーパネルを搭載した無人航空機です。
ソーラー発電やバッテリーを活用することで十分なスピードを保ち、風に流されることなく旋回しながら安定して定点滞空します。また、ソーラー発電でエネルギーを蓄えることで、環境への負荷も低減します。
今後、通信がつながりにくい、赤道付近の国をはじめとしたグローバルでの事業展開を目指していきます。
2020年9月21日に初の成層圏におけるテストフライトを実施し、飛行高度6万2,500フィート(約19キロメートル)、成層圏で5時間38分の滞空に成功しました。また、自律型航空式のHAPSによって、成層圏からLTE通信に成功したのは、世界で初めてです。


- 機体名
- Sunglider
- 翼長
- 78 m
- 巡行速度
- 110 km/h
- 滞空期間
- 数カ月
- バッテリー
- 大容量リチウムイオン


機体説明


実際の「Sunglider」


成層圏でのテストフライト
HAPSのコアとなる要素技術


成層圏で機体は旋回飛行しているため、あらゆる機体の動作に対応し、成層圏からの通信エリアを固定化することで安定的な通信品質を維持。また、干渉回避技術により地上と同一周波数帯の電波を使用できるだけでなく、通信エリアの拡大と通信の大容量化を実現します。


マイナス約70度前後の極低温の成層圏でもHAPS機体の動力源となる、重量エネルギー密度が高く、軽量で安全な次世代電池の開発を行っています。


ソーラー発電のみで機体の長時間飛行を可能にする軽量・高効率・高信頼性と、成層圏の低圧環境においても安定した高い放熱性を発揮します。
HAPSアライアンス
通信・テクノロジー・航空業界における世界のリーディングカンパニーと協力し、加盟企業と共に、HAPS市場形成の推進および活性化を目指します。


HAPS業界の
声を集約
- HAPSが担う役割・重要性への理解・認知向上のための働きかけを実施
- 各業界のリーダーたちの声を一つに集約し、規制当局、パートナー企業、一般向けにワンメッセージとして発信
業界を超えた
協業体制の形成
- 他業界との協業を通じたHAPSエコシステムを構築
安全性の確保や
制度の確立
- 航空規制当局と協力し、成層圏などの空域での運用制度の整備や標準化を推進
- HAPS向け周波数帯の国際標準化や商業標準化を提唱
HAPSのテクノロジーや
ビジネスを加速
- 業界の基準や相互運用に向けたガイドラインの構築、規制政策を通じて、HAPS技術の開発と導入を推進
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