レター05

いろいろな車両とつながるDispatcher

2019年10月9日

今回は、SBドライブで開発を行っている運行管理システム、Dispatcherとそれにつながる車両のお話です。

現在、主にSBドライブが所有するNAVYA ARMAと、先進モビリティ社所有/改造の日野 ポンチョに対してDispatcher接続をおこない、実証実験を実施しています。
車両が自動走行するようになったとしても、それだけで運行をはじめることはできません。
運行するためには、ダイヤに沿った走行指示や車内安全の確保、緊急時の対応などが必要となります。
SBドライブが開発したDispatcherを導入することで運行に必要な多くの機能や情報を手にすることができます。

(左)実証実験で走行中の車内の様子 (右)遠隔監視を行っている様子 ※画面は実証のものであり、顧客導入時には都度車両に合わせて最適化をおこないます。

実証実験で試乗されたお客様から「自社のバスにも接続したい」というお話をいただくことがあります。
実際に自動運転バスを運用していく場合、これらの車両を導入していただければとてもうれしいのですが、いろいろな事情でそれがかなわない場合も多いと思います。
では、ARMA/ポンチョ以外の車両でもDispatcherを接続することが可能なのか?と思われるかもしれません。

Dispatcherは特定の車両に特化したシステムではありません。
いろいろな車両とつながる自動運転運行プラットフォームなのです。
自動運転バスと遠隔監視者をつなぎ、乗客の安全を守ることはもちろんさまざまな機能をそろえています。
自動運転バスが無人で走るようになった場合、遠隔監視者はバスの位置や車内外の安全をDispatcherを通して見守ることができます。
Dispatcherについて詳しく知りたい方はこちらも参照ください

Dispatcherは1つのシステムでいろいろなメーカーの車両とつなげることができます。
現在、ARMA、ポンチョを含め、計9車種との接続を確認済みです。

例えば、浜松市でおこなった実証実験では、スズキ スペーシアという軽自動車に接続し、遠隔からの監視を行いました。

(左)浜松市での実証実験で使用したスズキ スペーシア (右)スズキ スペーシアに搭載したDispatcher接続用を含む機器類

いろいろな車両でDispatcherを使ってもらうことができるように、また様々なニーズにお答えできるようさまざまな車両にDispatcherを接続可能なことを1つ1つ検証し、接続を確認した車両を続々と拡大していきます。

また、このDispatcher接続可能な車両の拡大に協力していただけるパートナーを募集しております。
御社で所有・使用されている車両もDispatcher接続してみませんか?