プレスリリース 2020年

Microsoft Azure基盤のDaaSを
VMware Horizon Cloudで管理できる
「クラウドデスクトップコントロール」を提供開始

~ソフトバンク独自のサポートサービスも提供し、企業の多様なテレワークニーズに対応~

2020年11月5日
ソフトバンク株式会社

ソフトバンク株式会社(以下「ソフトバンク」)は、日本マイクロソフト株式会社(以下「日本マイクロソフト」)が提供するクラウドプラットフォーム「Microsoft Azure」を基盤とするDaaS(クラウド型仮想デスクトップサービス)である「Windows Virtual Desktop」を、「VMware Horizon® Cloud Service™(以下「Horizon Cloud」)」の管理コンソールで一元的に管理・操作できるデスクトップサービス「クラウドデスクトップコントロール」の提供を、2020年11月5日から開始しました。ソフトバンクは、「Horizon Cloud」を二つのサブスクリプション形式で提供する他、システム障害時の原因の切り分けなどのサポートも行います※1

また「Horizon Cloud」は、2021年度をめどに、ソフトバンクのMSP(Managed Service Provider)サービス※2に対応する予定です。これによりソフトバンクは、デスクトップサービスの提供だけではなく、「Windows Virtual Desktop」と組み合わせた「Horizon Cloud」のシステム構築から運用・保守まで、包括的に支援することが可能になります。

[注]
  1. ※1
    サービスの利用には、ソフトバンクを通してMicrosoft Azureのライセンスを購入する必要があります。また、「Windows Virtual Desktop」の利用には、Windowsライセンスの購入が必要です。
  2. ※2
    MSPサービスは、現在Microsoft Azureに対応しています(2020年11月5日時点)。詳細はサービスページをご覧ください。
クラウドデスクトップコントロール

サービス提供開始の背景

新型コロナウイルス感染症の拡大などを背景に、企業のテレワークの導入が急速に進む中、最近では、一時的かつ一部の人に限定した簡易的なテレワーク環境ではなく、部署全体や全社にわたって業務アプリケーションや社内システムにアクセスができる、本格的なテレワーク環境の構築を検討する企業が増えています。これに伴って、セキュリティーを担保しながら仮想デスクトップ環境にリモートでアクセスできるDaaSのニーズが増加しており、中でも日本マイクロソフトが提供する最新オペレーティングシステム「Windows 10」やMicrosoft 365などとの親和性が高く、一つの環境を複数のユーザーで利用できるWindows 10 マルチセッションにも対応した「Windows Virtual Desktop」への注目が高まっています。

これまでソフトバンクは、低コストかつスモールスタートでDaaSを導入したい企業向けに、独自の管理基盤を活用した「ホワイトクラウド デスクトップサービス」を提供してきましたが、企業の多様なテレワークニーズに対応するために、このたび新たに「クラウドデスクトップコントロール」の提供を開始しました。

サービスの特長

(1)シンプルな操作で細かな管理が可能

シンプルで分かりやすい「Horizon Cloud」の管理コンソールから、ユーザーの利用状況の確認や、マスターイメージの管理などの「Windows Virtual Desktop」の各種設定・管理を簡単に行えます。なお、2020年6月のアップデートにより、「Windows Virtual Desktop」を「Azure Resource Manager」で操作することが可能になりましたが、「Horizon Cloud」の管理コンソールを利用することで、「Azure Resource Manager」よりも細かな項目で設定・管理することができます。

(2)電源管理でコストを削減

「Windows Virtual Desktop」はMicrosoft Azure上で稼働しているため、仮想デスクトップを使用していない時間帯の電源をシャットダウンすることで、その分のコストを抑えることができます。「Horizon Cloud」の管理コンソールでは、仮想デスクトップの電源のオンやオフを曜日・時間帯・台数ごとに細かく設定できるため、必要な時間のみ起動することで、待機中に発生する無駄なコストを削減できます。

(3)環境を問わない快適な画面転送プロトコル

「Horizon Cloud」では、クラウド上のデスクトップ環境からクライアント(ユーザー)端末への画面転送に、ヴイエムウェアの製品で実績のある「VMware Blast Extreme(クライアントソフト型)」と「PCoIP(ブラウザー型)」の二つの画面転送プロトコルを使用しているため、インターネット回線やデバイスの種類を問わず、快適にデスクトップ環境を利用することができます。

(4)二つのサブスクリプション形式でコストを最適化

「Horizon Cloud」は、利用するユーザー数をカウントするタイプと、デバイス数(同時接続数)をカウントするタイプの二つのサブスクリプション形式で提供します。そのため、ユーザー数は多いもののシフト制勤務などで同時に接続するデバイス数が限られている場合は、利用デバイス数のカウントにするなど、企業の利用形態に合わせて選択することで、コストを最適化することができます。

(5)障害時の原因切り分けなどをサポート

通常の「Horizon Cloud」の契約では、システム障害などの問題が発生した場合に、「Windows Virtual Desktop」と「Horizon Cloud」のどちらに原因があるか、お客さまご自身で判断して各サービスに問い合わせをする必要があります。「クラウドデスクトップコントロール」では、システム障害などが発生した場合、問い合わせに応じてソフトバンクの専門スタッフが原因の切り分けを行い、各サービスと連携して問題の解決をサポートするため、お客さまが原因の切り分けを行う必要はありません。

「クラウドデスクトップコントロール」の提供開始について、ヴイエムウェア株式会社 ストラテジックアカウントビジネス本部 秋山 将人氏は、次のように述べています。

「ヴイエムウェアは、ソフトバンクがMicrosoft Azure基盤のDaaSをVMware Horizon Cloudで管理できる『クラウドデスクトップコントロール』を提供開始されることを歓迎します。VMware Horizon Cloudでは、クラウドベースの単一の制御プレーンを通じて、クラウドから場所を問わずあらゆるデバイスに仮想デスクトップおよび仮想アプリケーションを提供できます。今回のソフトバンクのデスクトップサービスの拡充により、お客さまはデジタルワークスペースの実現において幅広い選択肢を持つことができると確信しています。ヴイエムウェアは今後もソフトバンクと共にお客さまのデジタルトランスフォーメーション促進を支援します」

「クラウドデスクトップコントロール」の詳細およびお問い合わせは、こちらをご覧ください。

  • Horizon Cloudは、米国VMware, Inc.の米国およびその他の国における登録商標または商標です。
  • Microsoft、Azure、Windowsは、米国Microsoft Corporationの米国およびその他の国における登録商標または商標です。
  • Windows の正式名称は、Microsoft Windows Operating System です。
  • SoftBankおよびソフトバンクの名称、ロゴは、日本国およびその他の国におけるソフトバンクグループ株式会社の登録商標または商標です。
  • その他、このプレスリリースに記載されている会社名および製品・サービス名は、各社の登録商標または商標です。