プレスリリース 2020年

障がい児の学習・生活支援を行う
「魔法のプロジェクト2020 ~魔法のMedicine~」の
協力団体を選考

~地方自治体を含む69団体に合計192台のタブレットやPepperなどを貸し出し~

2020年4月30日
ソフトバンク株式会社
東京大学先端科学技術研究センター

ソフトバンク株式会社(本社:東京都港区、代表取締役 社長執行役員 兼 CEO:宮内 謙、以下「ソフトバンク」)と東京大学先端科学技術研究センター(所在地:東京都目黒区、所長:神崎 亮平、以下「東大先端研」)は、ICT(情報通信技術)を活用して障がい児※1の学習・生活支援を行う実践研究プロジェクト「魔法のプロジェクト2020 ~魔法のMedicine(メディスン)~」※2に協力していただく団体を選考しました。2020年4月から2021年3月までの1年間、地方自治体を含む全国の特別支援学校、特別支援学級および通常学級など69団体に、合計192台のタブレットやスマートフォン、人型ロボット「Pepper」※3、スマートスピーカー、電子書籍リーダーなどを無償で貸し出し、所属する児童・生徒・学生と教員などの2人1組、計73組に活用していただきます。また、2020年度から地方自治体(教育委員会)単位で参加※4していただくことが可能となり、滋賀県の4校・4組、東京都新宿区の2校・3組に実践研究にご協力いただきます。

「魔法のプロジェクト」※5は、タブレットや「Pepper」などを校内での学習の場や、校外での家族とのコミュニケーションなどの生活の場で活用していただき、その実践事例を研究・公開することで、障がい児の学習・生活支援を促進することを目的としています。2020年度は、過去10年のプロジェクトのノウハウや成果を生かしながら、新たに専門知識を持ったスーパーバイザー(指導者)から指導や助言などを受けられるスーパービジョン(指導・助言)制※6の導入や、テーマ別研究会の開催※7などにも取り組んでいく予定です。

2009年度から開始した「魔法のプロジェクト」では、これまでに延べ約600校に実践研究にご協力いただきました。過去の事例やセミナーの様子は、「魔法のプロジェクト」のウェブサイトで紹介しています。

「魔法のプロジェクト」のウェブサイト

URL https://maho-prj.org/

「魔法のプロジェクト2020 ~魔法のMedicine~」の協力団体

応募していただいた自治体、特別支援学校、特別支援学級および通常学級などから、このプロジェクトの事務局が選考した下記の69団体(児童・生徒・学生と教員などの2人1組、計73組)に協力していただきます。

青森県 青森県立青森聾学校
山形県 山形県立ゆきわり養護学校
宮城県 仙台市立八乙女中学校、仙台市立鶴谷特別支援学校、大衡村立大衡小学校
茨城県 日立市立大みか小学校
群馬県 館林市立第四小学校、太田市立沢野小学校、太田市立鳥之郷小学校
千葉県 千葉県立船橋特別支援学校、千葉県立東金特別支援学校
東京都 東京学芸大学附属特別支援学校、東京都立花畑学園、東京都立府中けやきの森学園、新宿区立柏木小学校、新宿区立新宿養護学校、渋谷区立神南小学校、世田谷区立松原小学校、町田市立町田第一中学校、狛江市立緑野小学校、東村山市立萩山小学校
神奈川県 神奈川県立相模原中央支援学校、神奈川県立平塚養護学校、神奈川県立みどり養護学校、横浜市立中村特別支援学校、川崎市総合教育センター 塚越相談室、愛川町立中津第二小学校
富山県 国立大学法人富山大学 水内研究室、富山大学人間発達科学部附属特別支援学校
福井県 敦賀市立黒河小学校
静岡県 静岡市立清水三保第二小学校、函南町立東小学校
長野県 長野県立飯田養護学校
滋賀県 滋賀県立甲良養護学校、滋賀県立長浜養護学校、滋賀県立鳥居本養護学校、滋賀県立長浜北星高等養護学校
京都府 京都市立宕陰小中学校、京都市立桃陽総合支援学校
大阪府 大阪府立交野支援学校、大阪府立思斉支援学校、大阪府立寝屋川支援学校
兵庫県 姫路市立書写養護学校、就労継続支援B型事業所エルピス・ワン
奈良県 平群町立平群中学校
和歌山県 新宮市立王子ヶ浜小学校
島根県 松江市立意東小学校
広島県 広島県立広島特別支援学校、広島市立広島特別支援学校、広島市立己斐上中学校、広島市立広島みらい創生高等学校
山口県 山口県立宇部総合支援学校、山口県立田布施総合支援学校
香川県 香川県立高松養護学校、香川県立香川西部養護学校
福岡県 北九州市立八幡西特別支援学校、北九州市立小倉南特別支援学校、北九州市立小倉総合特別支援学校
佐賀県 佐賀大学教育学部附属特別支援学校
長崎県 長崎市立諏訪小学校
熊本県 熊本県立荒尾支援学校、熊本市立帯山小学校
大分県 大分県立新生支援学校、大分県立別府支援学校
宮崎県 宮崎県立清武せいりゅう支援学校
鹿児島県 鹿屋市立寿小学校
沖縄県 沖縄県立大平特別支援学校、沖縄県立泡瀬特別支援学校

ソフトバンクと東大先端研は、今後も最新のICTを活用して、生活や就労に対して困難を抱える児童・生徒や学生などが自身の力を引き出すことを支援するとともに、特別支援教育にICTを活用する能力を有する教員の輩出と実践研究成果を普及させる活動に取り組み、障がい児の社会参加の機会促進を目指していきます。

[注]
  1. ※1
    認知やコミュニケーションに困難のある障がい児、自閉症、読み書き障がい、知的障がい、肢体不自由、聴覚障がいなどを含みます。
  2. ※2
    「魔法のプロジェクト2020 ~魔法のMedcine~」の開始については、2020年1月24日にプレスリリースを実施しています。
  3. ※3
    ソフトバンクグループ株式会社が実施する「Pepper 社会貢献プログラム ソーシャルチャレンジ」の一環として、社会課題解決支援のために、このプロジェクトに無償貸与される人型ロボット「Pepper」を活用しています。
  4. ※4
    2020年度から、学校単位ではなく教育委員会などの自治体が複数校を取りまとめて応募していただくことが可能となりました。自治体主導で専門性の高い教員が育成され、特別支援教育の質がさらに向上することが期待されます。
  5. ※5
    携帯電話を活用した障がい児の学習支援「あきちゃんの魔法のポケットプロジェクト」(2009年度実施)、タブレットを活用した障がい児の学習支援「魔法のふでばこプロジェクト」(2011年度実施)、支援を学習の場だけでなく生活の場に広げた「魔法のじゅうたんプロジェクト」(2012年度実施)、これらのプロジェクトの集大成として行った「魔法のランププロジェクト」(2013年度実施)、特別支援学校・特別支援学級の障がい児に加え、初めて通常学級の発達障がい児も対象にした「魔法のプロジェクト2014 ~魔法のワンド~」(2014年度実施)、個々の児童・生徒の特性に合わせた支援を強化した「魔法のプロジェクト2015 ~魔法の宿題~」(2015年度実施)、教員志望の学生や若手教員の育成を強化した「魔法のプロジェクト2016 ~魔法の種~」(2016年度実施)、「Pepper」を新たに貸し出した「魔法のプロジェクト2017 ~魔法の言葉~」(2017年度実施)、児童・生徒の成長や指導記録を活用して継続的な支援を実施した「魔法のプロジェクト2018 ~魔法のダイアリー~」(2018年度実施)、電子マネーなどの進化するテクノロジーを使いこなしてほしいという願いを込めた「魔法のプロジェクト2019 ~魔法のWallet~」(2019年度実施)。
  6. ※6
    スクールカウンセリングや医療の分野で、援助技術の向上を図ったり、問題解決のための協力をしたりする際に行われる指導や助言を指す言葉として使われます。
  7. ※7
    「理解と定着のためのノートテイク」「知的障がいのある子の金銭管理」「社会生活のための自立した移動」「肢体不自由でテクノロジー機器の操作や活用が難しい子どものアクセシビリティ確保」の4つのテーマの研究会を設置し、協力校の教員は任意参加が可能です。
  • SoftBankおよびソフトバンクの名称、ロゴは、日本国およびその他の国におけるソフトバンクグループ株式会社の登録商標または商標です。
  • その他、このプレスリリースに記載されている会社名および製品・サービス名は、各社の登録商標または商標です。