お知らせ(旧ソフトバンクテレコム) 2013年

テレビ朝日系列の海外支局に映像伝送用ネットワークを
グローバルIP-VPNで提供~海外支局を結ぶHD映像伝送が可能な国際ネットワークを構築~

2013年10月4日
ソフトバンクテレコム株式会社

ソフトバンクテレコム株式会社(以下「ソフトバンクテレコム」)は、株式会社テレビ朝日(以下「テレビ朝日」)向けに、東京の本社とテレビ朝日系列の海外支局を結ぶ映像伝送ネットワーク(「A-Link」)をIP-VPNで構築し、支局からの映像中継および素材伝送が可能なグローバルネットワークの運用を開始しました。海外の支局を結ぶ映像伝送用ネットワークをIP-VPNのみで構築するのは、国内の放送局としては初めてとなります。

テレビ朝日では、昨今の映像素材のデジタル化に対応する中でいち早くIP伝送技術に注目し、従来の専用線に代わるIP回線を用いた報道中継、素材伝送に取り組んできており、今回「A-Link」を刷新するにあたっては、国内伝送においてIP回線を用いた経験を通じて蓄積したノウハウを国際間伝送でも生かして海外拠点をIP-VPNで結ぶIPネットワークを構築することを決定し、高解像度(HD:High Definition)の映像伝送に耐えうる国際ネットワークとして、ソフトバンクテレコムの「ULTINAグローバルIP-VPN」を採用しました。

これによりテレビ朝日は海外支局との間で大容量のHD映像伝送が可能になるほか、国内系列局(ANN)のIPネットワーク(ANNEX)とも接続し、海外支局から「A-Link」を通じて国内系列局まで海外の貴重なニュース素材・映像がシームレスに配信できる環境が整ったことで、全国の視聴者に最新の海外ニュースをスピーディに届けることが可能になります。また、IPネットワークによって海外支局への遅延の少ない送り返し映像の送信も可能となり、本番中のリアルタイムでの情報共有による、スムーズな番組進行を実現します。さらに、IP回線の特性を最大限に生かし「A-Link」を映像伝送だけでなく、支局からのデータ通信等にも利用することでネットワークを効率的に利用し、「A-Link」にさまざまな利用用途を集約することで大幅なコスト削減を実現しました。

ソフトバンクテレコムでは、これまで数多くの世界的なスポーツイベントにおいて映像伝送の実績を持ち、グローバルネットワークインフラを最大限に活用した映像伝送事業を展開しています。今回、IP-VPN回線でネットワークを構築するにあたり、ネットワークの設計や構築において実績・経験ともに豊富なエンジニアによるプロジェクトマネジメントのもと、綿密な計画に基づく実証実験と各国での細かい調整を重ね、現行業務に支障をきたすことなく全拠点での既存ネットワークからの切り替えを完了しました。

ソフトバンクテレコムは、今後もお客さまのご要望に応えて、映像伝送をはじめとする信頼性の高い国際ネットワークのご提供に尽力します。

新しい「A-Link」のネットワーク構成(イメージ図)

新しい「A-Link」のネットワーク構成(イメージ図)
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