プレスリリース 2017年

障がい児の学習・生活支援のための
携帯情報端末活用事例報告書を発行~「魔法のプロジェクト2016 ~魔法の種~」協力校での活用事例をまとめ、
ウェブサイトで公開~

2017年3月31日
東京大学先端科学技術研究センター
ソフトバンク株式会社
株式会社エデュアス

東京大学先端科学技術研究センター(所在地:東京都目黒区、所長:神崎 亮平)とソフトバンク株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長 兼 CEO:宮内 謙)、ソフトバンクグループで教育事業を担う株式会社エデュアス(本社:東京都港区、代表取締役社長:藤井 宏明)は、2016年4月より1年間実施した、障がい児※1の学習・生活支援を行う事例研究プロジェクト「魔法のプロジェクト2016 ~魔法の種~」(以下「魔法の種プロジェクト」)※2の成果をまとめた携帯情報端末活用事例報告書を作成しました。本事例報告書を「魔法のプロジェクト」のウェブサイトで公開し、障がい児の学習・生活支援における携帯情報端末の具体的な活用事例やその効果を紹介します。

「魔法の種プロジェクト」携帯情報端末活用事例報告書について

1. 概要

携帯情報端末により、障がい児の学習や生活をどのように支援できるのか、「魔法の種プロジェクト」協力校が取り組んだ活用事例をまとめています。

2. 入手方法

「魔法のプロジェクト」ウェブサイトの以下URLよりダウンロードできます。

3. 紹介事例

本事例報告書で紹介している、障がいに合わせた携帯情報端末の活用事例の一部は以下のとおりです。その他の事例や詳細については、本事例報告書をダウンロードしてご確認ください。

  • 不登校児童への遠隔での学習保障への活用

    小学校の大半の期間を登校することができなかった不登校児童に、中学校入学後に携帯情報端末を利用して遠隔指導をし、不登校期間の学習保障を行った結果、中学校での学習理解が深まり、本人の成長につながりました。

  • 読み書きに障がいのある生徒への定期考査での活用

    読み書きに障がいのある生徒(中学生)に定期考査で携帯情報端末を活用した特別措置を実施。その実績を生かして高校入試での特別措置実施につなげることで、入試での不安を取り除くことができました。

  • 発達障がいのある児童の表出手段を広げるための活用

    文字と絵を描くことができなかった児童(小学生)が携帯情報端末を活用することで、文字と絵を描くことができるようになり、表出手段が広がりました。

なお、2017年3月に、NPOと企業の優れたパートナーシップ事例を表彰する第12回日本パートナーシップ大賞(主催:特定非営利活動法人パートナーシップ・サポートセンター)において2009年から実施してきた一連の「魔法のプロジェクト」が「教育イノベーション賞」を受賞しました。詳細はこちらをご参照ください。

東京大学先端科学技術研究センターとソフトバンク株式会社、株式会社エデュアスは、今後も携帯電話やタブレットをはじめとした携帯情報端末の活用により、障がい児の社会参加の機会促進を目指していきます。

[注]
  • ※1
    認知やコミュニケーションに困難のある障がい児、自閉症、読み書き障がい、知的障がい、肢体不自由、聴覚障がいなどを含みます。
  • ※2
    「魔法の種プロジェクト」の開始については、2016年1月21日にプレスリリースを実施しています。
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