お知らせ 2015年

神戸市立小学校向け「インターネット安全教室」の
活動報告について~ソフトバンクモバイルが生徒の理解度を指標化し、授業の効果検証を実施~

2015年3月31日
神戸市教育委員会
兵庫県立大学 環境人間学部 竹内研究室
NPO法人企業教育研究会 ACE関西
ソフトバンクモバイル株式会社

神戸市教育委員会、兵庫県立大学 環境人間学部 竹内研究室(以下「兵庫県立大学」)、NPO法人企業教育研究会 ACE関西(以下「ACE関西」)、ソフトバンクモバイル株式会社(以下「ソフトバンクモバイル」)は、安心・安全に子どもたちにインターネットをご利用いただくことを目的に、神戸市立小学校167校の高学年向けに携帯電話のインターネット安全教室を実施しています。このたび、インターネット安全教室とその効果測定の活動内容をまとめた報告書を発行しましたので、お知らせします。

本取り組みは、神戸市教育委員会と兵庫県立大学、ACE関西が実施するインターネット安全教室に対して、ソフトバンクモバイルが2014年7月からタブレット端末を貸し出し、リテラシー判定機能で生徒の理解度を指標化し、授業の効果検証を実施するものです。フィルタリングアプリケーション「Yahoo!あんしんねっと for SoftBank」のインターネットリテラシー判定機能「ネットあんぜん検定」を授業の前後に受講させることで、生徒の理解度の可視化および授業の効果測定が可能となりました。またこの測定結果は、授業内容の見直しや家庭での携帯電話使用のルール作りに活用されています。

これまで実施各校での「ネットあんぜん検定」受講結果において、授業後の正答率向上および不明率低減が認められました。また問題ごとの正答率比較分析においても、授業で取りあげたテーマに関する設問の正答率、不明率に有意の変化が見られ、授業が理解度向上に有効であることが認められました。一方で理解度の低いテーマも見られたため、生徒の理解度に合った授業テーマを追加選定する必要性も認められています。生徒が保護者の方と自立的に安心・安全なインターネットの使い方を考えるきっかけになることを目指し、2015年度も本取り組みを継続する予定です。

活動内容をまとめた報告書は以下からご覧いただけます。

URL http://ace-npo.org/info/kangaeyou/toi/oshirase/20150331.html
[注]
  • 総務省が定めたILAS(青少年がインターネットを安心・安全に活用するためのリテラシー指標)をベースに、企業や各省庁が参画している「安心ネットづくり促進協議会」で適正化された全21問を使用。

概要

1. 目的

インターネットリテラシーを判定する「ネットあんぜん検定」により、携帯電話のインターネット安全教室への生徒の理解度の可視化および授業の効果測定を実施することで、授業内容の見直しや家庭での携帯電話使用のルール作りに活用し、安心・安全な子どもの携帯電話利用につなげます。

2. 実施期間

2014年7月~2016年3月末(予定)

3. 対象

神戸市立小学校167校に在籍する高学年

4. 2015年3月までの「ネットあんぜん検定」受講者総数

876人(対象校のうち17校で実施)

5. 実施内容

  • 授業前に「ネットあんぜん検定」で生徒の理解度を測った上で、問題のある投稿内容や長時間使用など携帯電話使用にあたって注意すべき点を指導。最後に同じ検定を実施し効果測定を行う。
  • 測定結果を踏まえ、小学校から保護者の方へインターネット利用にあたっての注意喚起や対策を案内し、家庭内でのインターネット使用のルール作りやフィルタリングの設定などをしていただく。
  • 測定結果内容を集計・分析し、授業効果を把握し、次回以降の授業の見直しに活用する。

6. 各所の役割

神戸市教育委員会 小学校、兵庫県警察と連携してインターネット安全教室への指導助言
兵庫県立大学、ACE関西 講師派遣、授業の実施、授業内容の効果検証実施・集計
ソフトバンクモバイル 「ネットあんぜん検定」を搭載したタブレット端末の貸し出し、効果検証データの分析と安心・安全な携帯電話使用のための対策ヒント指南
  • SoftBankおよびソフトバンクの名称、ロゴは、日本国およびその他の国におけるソフトバンク株式会社の登録商標または商標です。